真菌感染症のひとつである癜風とは?

2020年05月19日

癜風は、マラセチアファーファーと言われる癜風菌による皮膚の真菌症です。マラセチアファーファーと言われる癜風菌はカビの一種で、通常皮膚のあちこちにいる常在菌の一つとなっており、多湿や高温の環境の中で汗をたくさんかくことによって菌が増殖してしまい、癜風が発症してしまいます。汗のほかにも肥満がかんけいしていることもあり、比較的元気な人に起こることが多い皮膚病です。

癜風菌が起こる場所は頸部や胸部、背中や上腕、腋窩と上半身に集中していることが多く自覚症状はほとんどありません。子供の場合は顔に現れることもあるのですが、かゆみも軽度であるのでそのままにしてしまうこともあります。カビが原因の皮膚炎でありますが、症状が2つあるのが特徴です。

白色癜風は体白いしみのような感じになるもので、黒色癜風は黒ナマズともいい黒いしみが出来ているように見えます。白色癜風は白い脱色素斑が広がるので遠目でもわかることがあります。症状が出てしまう原因には体質的に皮膚が弱いということや汗をかきやすい、皮膚が脂っぽいといったことがあげられ、日々のスキンケアが大切になってくるのです。特に夏に増加することが多く、夏のスキンケアを大切に考えなくてはなりません。一般的には黒色癜風が多く、癜風はかゆみよりもカサカサとした感じの皮膚が特徴でもあります。

かゆみがなくカサカサとした状態であることが多いため放置をしてしまうことがあるのですが、放置をしてしまうと1年位以内に40%の人が、2年以内には約80%の人が再発してしまいます。再発を防ぐには汗をできるだけかかないような環境を作る必要があり、室温を調節したり、汗をかいたらシャワーを浴びるといったケアが大切になります。夏に増加する傾向がありますし、背中に汗をかいた場合はすぐにスキンケアをすることが難しく、再発の原因となってしまうことがあるので注意をしなくてはなりません。

そして癜風はカビが原因であるので、ニゾラールクリームなどの抗真菌薬の軟膏を使用することで2週間で菌はいなくなるのですが、ニゾラールクリームを塗ることによって、色素沈着は長い期間残ってしまうことがあるので、もし症状が出ている部分が広い範囲の場合は内服薬を使用するとよいでしょう。色素沈着は起きても数週間で良くなっていきますが、使用の仕方によっては残ってしまうので、多めにつけたり頻繁につけるといったことは避けて、必ず使用する量をしっかりと守って使うようにしましょう。

癜風菌の場合、色が変わっている部分よりも少し広い範囲まで分布しているので、広めを意識して薬を塗ることが一つのポイントとなります。いったん良くなってもすぐに再発をしてしまったり、夏の暑い時期や汗をかく時期には再び症状が出てしまうこともあります。日ごろから肌の状態を良くしておくことはもちろん、早めに癜風を把握し、適切に治療を行っていくことが大切になります。